社長メッセージ

株主・投資家の皆さまにおかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

前期は、新型コロナウイルス感染症関連の行動規制が全面的に解除され、社会全体の正常化が進みました。訪日外国人は引き続き大幅に増加し、羽田空港国際線の旅客数は、旺盛なインバウンド需要により、コロナ前を超え過去最多を更新しました。 旅客数の回復と好調なインバウンド需要に伴い、商品売上高や施設利用料収入が増加し、全てのセグメントで増収となりました。4期ぶりに黒字転換しただけでなく、営業利益と経常利益は過去最高益を更新し、年間配当金は創立70周年記念配当5円を加え、1株当たり67円といたしました。

今期は、賃金と物価の相乗効果が強まり、円安影響もありインフレ基調は継続すると見ています。前期は、国際線旅客の急激な増加に対し、運用面でのさまざまな対応に終始した感がありましたが、今期は、旅客増加のペースが落ち着いてくる一方で、サービス面での対応拡大や品質の向上を図ってまいります。
施設管理運営業では、高品質と利益向上の両立を果たすべく、ロボット等の技術活用やオペレーションの見直しを継続して、維持管理コストの増加を抑制しながら、貸付区画を再編整備し、商業エリアの活性化や事務室誘致を進め、賃料等の増収を図ります。また、DXを活用して館内の人流データの把握を進め、空港インフラとしての機能強化を推進してまいります。
物品販売業・飲食業では、引き続き、免税エリアで、新規ブランド誘致や既存ブランドの再配置などの店舗リニューアルや、ブランドとタイアップしたオリジナル商品・サービスの展開により、インバウンド需要を取り込みます。国内線では、高価格帯の商品展開を拡大し、店舗運営の省人化に取り組みます。また、ロボット倉庫の設置、RFIDタグの活用や、直営ECサイトの基幹システム開発などの環境整備を着実に実施し、将来の売上獲得につなげるよう事業を展開してまいります。

株主、投資家の皆さまにおかれましては、今後とも引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年7月
代表取締役社長執行役員兼COO 横田 信秋