バイヤーとしての知識と経験を深めて
空港からトレンド商品を発信したい

小中 綾華 Ayaka Konaka

免税事業部 商品管理課
担当業務:免税品(化粧品)の発注及び仕入れ
2014年入社 国際教養学部卒

広島県出身。大学在学中にアメリカ留学を経験。入社後、羽田エアポートエンタープライズへ出向し、成田国際空港内の総合免税売店で化粧品の販売を担当。2017年7月に本社免税事業部商品管理課へ出向復帰し、おもに免税品(化粧品)の発注・仕入れを担当。

化粧品の販売から仕入れへ
業務を任される喜びと責任

入社して最初に配属されたのは、成田国際空港内の総合免税売店です。3年ほど化粧品を担当して、接客しながら商品知識や販売のノウハウを身に付けました。免税売店は海外へ出国するお客様だけが利用できる特殊なお店で、品目ごとに免税の範囲が定められています。超過した分はお客様に課税されてしまうので、販売と在庫管理は慎重に行わなければいけません。いま、商品管理課で免税化粧品の仕入れを担当していますが、免税売店勤務時代に学んだ知識が大いに役立っています。免税売店では陳列や在庫管理など、仕事の範囲は店舗内に限られていましたが、異動後は仕入れを含めて自分の裁量で決められる範囲が広く深くなりました。重要な業務を任されているうれしさの反面、責任の重みも感じています。

仕入れの仕事で難しいのは、次にどんな商品が売れるか?という予測が立てにくいことです。中国のお客様では、女優さんがあるブランドの化粧品を使い始めたとたんに、人気に火がついて爆発的に売れ始めるといった突発的なブームが起こります。発注して仕入れるまでに時間がかかれば、品切れが起きて売上を伸ばすチャンスを逃してしまうでしょう。その逆に、予測が外れて売れない商品の在庫を抱えてしまうこともあります。以前は自分が接客するなかで、売れ筋の商品を肌で感じることができました。今はお客様との接点がないので、店舗スタッフへのヒアリングが主な情報源です。休日にデパートの化粧品売場に立ち寄ったり、海外旅行に行った先の免税売店でどんなものが売れているのか確かめたりと、常にアンテナを張って情報収集するように努めています。私が選び、仕入れた商品を売場でお客様が手に取り、買ってくださるのは本当にうれしい。そこに化粧品バイヤーとしてのやりがいがあります。

免税売店の経験を活かして
仕入れた商品が即完売に

私は入社するまで、ブランドや化粧品に関する知識がほとんどありませんでした。免税売店の化粧品担当として勉強するうちに少しずつ興味を持つようになったのです。自分でもいろいろなブランドの化粧品を試してみるようになり、新製品情報をもとに次に売れる商品の予想を立てて楽しんでいました。その経験がなければ、異動してすぐに仕入れの仕事をこなすのは難しかったでしょう。仕入れを担当するようになってまだ7カ月ほどですが、一番うれしかったのは昨年のクリスマスに仕入れた季節限定商品が短期間で完売したことです。ある化粧品ブランドとゲームのキャラクターがコラボレーションした商品で、私の狙い通りアッという間に売り切れてしまいました。免税売店でもコラボ商品は人気が高かったので、その経験をもとに早めに発注をかけたのです。毎回うまくいくとは限りませんが、もっと知識や経験を深めて、そういう商品をどんどん増やしていけたらいいと思います。

私は小さい頃から家族旅行でよく飛行機を利用していたため、自然に空港という非日常的な空間を好きになっていました。訪れるたびにワクワクする気持ちが忘れられずに、空港で働きたいという夢を思い描いていたのです。就活の時に日本空港ビルデングという会社を知り、その夢をかなえた今、少しずつ次の夢がふくらんでいます。それは、空港の免税店から商品のトレンドを発信することです。化粧品のほかにもファッションや食品、お酒など免税売店では多種多彩な商品を扱っています。海外からの情報も入ってくるので、まだ入っていない新しいブランドを開拓することも可能です。簡単にできることではありませんが、もっといろいろな商品のバイヤーを担当して、いつか必ず実現したいと考えています。空港の持つポテンシャルを活かして、その可能性を広げていくことが私たちの仕事なのです。

(記事・所属部署は取材当時のものです)

ある1日のスケジュール

8:50
出社
9:00
課内ミーティング
9:30
メールチェック、当日スケジュールの確認
10:00
資料作成
12:00
昼食
13:00
資料作成
14:00
発注ミーティング
17:00
デスクワーク
18:00
退社