世界最高水準の空港を目指して
変化を促し、新たな事業に挑む

池田 篤 Atsushi Ikeda

事業企画部 事業企画課
担当業務:羽田空港の活性化、価値向上に関する業務、船着場活性化事業
2004年入社 商経学部経済学科卒

千葉県出身。羽田エアポートエンタープライズに出向し、関西空港免税売店の販売員として3年間、人事担当として4年間務める。2011年4月から2年間の国内他企業への出向を経て、2013年4月より本社事業企画課に所属。

空港周辺の空地や海上に
ビジネスチャンスを創出する

事業企画課の業務は、①ターミナル施設の開発や改修計画、②ターミナル内の空室部の有効活用策立案、③国土交通省、航空会社等との総合調整、④羽田空港の活性化や価値向上に資する新規事業開発など、非常に多岐にわたっています。
このなかで私は、①ターミナル施設の開発や改修計画、④羽田空港の活性化や価値向上に資する新規事業開発(空港用地の活用策やロボット事業、羽田空港船着場活性化事業)を担当しております。
空港用地の活用とは、羽田空港という限られた土地のなかで、羽田空港のポテンシャルを最大限活用するには、どのような機能があるべきなのかを考え、企画するのが、私の業務のひとつです。
そのなかで他業種、他業態の企業の方と一緒に仕事することが多いのですが、企画していく過程で当社の強みを再認識することがあります。羽田空港は、一般の商業施設などと比べ、より厳格なセキュリティーの上に成り立っており、交通インフラとしての公共性と利便性が求められるなかで、羽田空港の魅力を最大限発揮していくノウハウはまさに当社の強みだと感じています。
今後さらに羽田空港の発着枠が拡大することや、2020年には東京オリンピック・パラリンピックも開催されることを踏まえ、空港用地が十分に活用できるよう、ターミナル事業者として当社の強みを活かして、羽田空港全体としての相乗効果を図れるような企画を立てて、羽田空港の更なる活性化、価値向上を実現していきたいと思います。

一方、船着場活性化事業では、あまり知られていませんが、当社は羽田空港に隣接している船着場を所有しています。もともと災害時等で陸上交通機関がマヒした場合の水上輸送ルートとして活用することを目的に整備された施設ですが、新たなアクセスや観光資源としても活用を図るため、2014年7月より横浜とお台場を結ぶ定期航路が開設されたほか、クルーズツアー等においても活用しています。
羽田空港における船着場活性化事業に関する動きとしては、東京都が「水の都・東京」にふさわしい観光・交通手段として定着させることを目指しており、国土交通省も都心航路の実証実験など実施していることを踏まえ、当社としてその取組に参画・連携していくことも重要な業務のひとつです。
船を運航することだけではなく水辺空間の魅力づくりなど、舟運活性化に向けてやるべき課題も多くありますが、羽田空港のポテンシャルを最大限に活用できると思い、やりがいを感じています。

国内外のあらゆるお客様が
豊かな時間を過ごせる空港へ

当社は、英国のスカイトラックス社の「5スターエアポート」評価の継続的獲得、2020年の東京オリンピック・パラリンピックへの確実な対応や日本の玄関口としての機能強化、情報発信の取組などを実施していくことで羽田空港の更なる価値向上を目指しており、これらのことを見据え、お客様の利便性向上や、より快適な空間にするための施設改修も事業企画課の重要な業務となっています。
私は、①ターミナル施設の開発や改修計画において、第1旅客ターミナルビル1階の多目的レストルームの整備に携わりました。
第1旅客ターミナルビルは竣工して20年が経過しており、当時の環境と大きく変わっております。そこで、お客様のご要望やユニバーサルデザインの考え方など、当社が目指すべき将来を見据えたトイレ改修が必要であると考えながらプランを立てました。車椅子の方が利用し易い動線の確保やキャリーバッグも持ち込めるトイレブースの確保、補助犬専用トイレの併設やお客様からの要望が多かったパウダールームやフィッティングルーム、キッズトイレの新設など国際線旅客ターミナルビルのトイレ機能も参考にしつつ、誰でも利用し易いユニバーサルデザインを意識した改修プランは、時間をかけて関係会社等とも協議も重ねましたし、竣工したときはとても達成感がありました。

事業企画課の業務は、このほか前述のとおり、国土交通省航空局や航空会社との総合調整窓口、旅客ターミナルビル内の空室部の有効活用策立案・実施、羽田空港におけるロボット技術の活用など業務が多岐に亘り、業務を進めるにあたっては、他部署と横断的に取り組むことやグループ会社とも連携していくことが必要になります。
どの業務も「お客様に、より便利に、より快適にご利用いただく」ことを念頭に置き、最高に満足していただける空港を目指して取り組んでいき、国内外を問わず、観光からビジネスまで、あらゆるお客様が、豊かな時間を過ごせる空港を目指して新たな事業に挑戦し続けます。

(記事・所属部署は取材当時のものです)

ある1日のスケジュール

8:30
出社
9:00
メールチェック
9:30
優先順位からやるべき業務を実施
12:00
課内のメンバーとランチ
13:00
会議(社外)
16:00
上司報告、確認
18:00
退社