サービスのデジタル化を進めて
羽田をスマートエアポートへ

O.T

デジタル事業推進部 事業企画課
マーケティング戦略部 マーケティングシステム課(兼務)
担当業務:デジタルを活用したサービス企画、システム運用、データ分析
2018年入社 生命環境科学研究科地球科学専攻卒

  • 2018年

    日本空港テクノ出向
  • 2020年

    事業企画課
  • 2021年~

    事業企画課
    マーケティングシステム課(兼務)

逆境のなかDXに取り組む
攻めの姿勢から生まれた部署

大学で環境問題や気象条件が交通インフラに及ぼす影響、コンピューターサイエンス等に興味を持ち、気象予測モデルの研究をしていたこともあり、公共性の高い羽田空港のターミナルを管理運営している当社を志望しました。入社後、最初に配属となった出向先の日本空港テクノでは電気、空調や衛生系の設備のメンテナンス、店舗の内装工事等を担当し、実際に羽田空港というインフラを支える仕事に携わりました。出向先での仕事を通じて、仮説を立てて施策を考え、実行、改善するというPDCAのプロセスが身に付いたことは、現在も仕事をするうえで大いに役立っています。

現在所属しているデジタル事業推進部の目標はデジタルサービスを通じてお客さまの体験価値を向上させるとともに、社内データを整理し、効率的な空港運営やスタッフの働き方改革を実現することにあります。当社におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一端を担っているといえるでしょう。まだ設置されて間もない部署なので、本格的なサービスの実装はこれからのものが多いですが、お客さまのニーズを的確に把握するための調査は進んでいます。兼務しているマーケティング戦略部も、今までは営業や施設、事業開発で部門ごとに行っていたマーケティングの機能を集約するために新設された部署です。いずれも当社が新たな事業戦略に向けて舵を切るための部署であり、コロナ禍のなかでさらなる成長を目指してDXに取り組む攻めの姿勢を象徴しています。

「想像で語るな」という言葉で
現場に行って確かめる大切さを知った

現在の部署に配属されて最初の仕事は、お客さまへのインタビューにより空港内で不安や不便さを感じるのはどんな時かを調べることでした。その結果、一番多かったのは飛行機に乗り遅れることへの心配でした。保安検査場の待ち時間がわからない、時間が気になって落ち着いてお土産を選べないといった声が寄せられ、それを解消するためのサービス開発を進めています。サービスはデジタルですが、その根拠になるデータを集めるにはアナログな手法も欠かせません。上司からはよく「想像で語るな」と言われます。頭の中で考えるだけではわからない。まず現場にいってみることが大切です。自分自身が調査することで、利用するお客さまの目線で課題について考えられるようになったのは、大きな成長だと思います。

その一例が空港内の店舗をご案内する掲示板です。コロナ禍の影響で営業時間が変更になった時に応急処置としてラベルを貼っていたのですが、見にくいと不評でした。それを改善するために、デジタルサイネージ化する準備を進めています。案内看板を見ているお客さまに意見を聞いたり、あたりを見回すさま子から迷うポイントを見つけたり、自分の眼で確かめることが、便利なサービスのヒントを与えてくれるのです。また、効果を論理的に説明できるようなデータ分析も重要だと考えています。実施した策をしっかり評価し、次に活かしていくという習慣を全社的に醸成していくのも、デジタル事業推進部とマーケティング戦略部の役割だと思っています。

自分が仕事で何を実現したいか
ブレない軸が自分らしい選択につながる

部署として長期的に目指すのは、OneID(ワンアイディー)のような羽田空港のスマート化を推進することです。それらが実現できれば、空港を利用する際に顔認証などの個人識別技術により、チェックイン・保安検査・手荷物預かりといった手続きから各種サービスまで、搭乗券やパスポートを提示せずシームレスに個人が希望するサービスを体験できるようになります。ロボットや、一度に複数の乗客の保安検査が可能なスマートレーンなどの先端技術により羽田空港は大きく進化し、日本の技術を発信する役割も果たしています。デジタルの力で羽田空港の進化を加速するための業務に関われていることに大きなやりがいを感じています。 ※顔認証等の生体情報による認証手続きの仕組み

これから就職活動に臨む学生の皆さんには、自分が仕事で何を実現したいのかという軸を持ってほしいと思います。私はデジタル技術によって空港のハイテク化を進めてお客さまにより快適に空港を利用していただきたいと思って当社を志望しました。私は小学生の頃から空港が好きで、飛行機が好きで、空が好きで、大学で気象学を学び、そして空港に戻ってきました。だから当社で羽田空港のスマートエアポート化を目指しているのは自然な流れなのかもしれません。今後は、商業施設やスマートシティに導入されているまちづくりのテクノロジーにも関わって知見を広め、羽田空港をより安心・快適・便利な施設にできるようデジタル技術を通じて貢献したいと考えています。

ある1日のスケジュール(時差出勤)

8:00
出社(時差出勤)、メールチェック、スケジュール確認
9:00
部内共有ミーテイング(マーケティング戦略部)
10:00
他社とのミーテイング
11:00
会議内容の整理
12:00
昼食
13:00
部内共有ミーテイング(デジタル事業推進部)
13:30
資料作成
15:00
作成した資料に基づき課内・関連部署とディスカッション
空港内で調査を実施
16:30
退社

※時差出勤により出社と退社を1時間早めている