デザイン思考を強みに
空港の新たな価値を創出

K.N

日本空港テクノ出向
担当業務:設備管理
2021年入社 創造工学部卒

  • 2021年

    日本空港テクノ(出向中)

当社を志望したきっかけは
ヒースロー空港で受けたインパクト

大学では建築学科で意匠設計や空間デザインを学んでいた私が当社に就職したのは、大学2年の春休みにイギリスへ語学留学した時に降り立ったロンドンのヒースロー空港のインパクトが忘れられなかったからです。初めての海外渡航に緊張と期待が入り混じり、繊細になっていたこともあって、空港という空間に刺激を受けました。

私はもともと建築の設計よりもデザインを作り上げるプロセスに面白さを感じていたので、就職活動では空間デザインのコンサルや都市開発を手がけている会社を中心に選考を受けていました。その一方で海外と関わる仕事にも憧れがあり、ヒースロー空港での体験から、当社も志望しました。当社のインターンシップに2回参加して、空港がさまざまな要素が交わることで成り立つ空間であることを知り、その中で自分が学んできたデザイン思考を活かせるのではないかと考えるようになりました。共感をベースに発想するデザイン思考のプロセスは、経営や事業展開においても注目されています。かつて自分が心躍らせた空港で働き、デザイン思考を発揮したいと思ったことが当社への入社の決め手になりました。

設備のトラブルを防ぎ、
空港の運営を支える責任

現在、グループ会社の日本空港テクノへ出向して第3ターミナルにおける空港設備の保守を担当しています。空港の運用は電気・空調・搬送・情報・衛生・建築・消防設備といったさまざまな設備が正常に稼働することで成立しています。例として、フライトに直接影響する情報システムや空調システムなど、施設にまつわる様々な分野の管理業務があります。

自社で対応する点検・修理に始まり、外部の業者に委託する修繕等の管理、法的な理解や履行が必要となる法定点検の実施など、責任を伴う重要な仕事が多くあります。特に空港は公共性の高い空間でありながら、安全については絶対的な意識が求められます。作業を行う為の工具類が一つ無くなっただけでも空港全体の安全に影響するため、外部業者に対するルールの周知や管理徹底などのサポート業務も私の所属する部署の仕事です。

空港の設備を点検し、直して維持する保守管理の仕事は決して利益を生み出すわけではありません。ですが、破損や老朽化などのマイナスの要素をゼロにして、いかにコストを抑えて設備を運用できるかにやりがいを感じることができます。空港にはさまざまな設備があり、トラブルなく運用できることが当たり前という厳しさもありますが、空港運営における「当たり前」を支える重要な役割を果たしていることに責任を感じる仕事です。

出向後は強みを生かして
事業やサービスを開発したい

学生時代は意匠デザインに重きを置いており、施設を維持する設備については、必要な設備が入りさえすればいいだろうと思っていた部分がありました。しかし、入社後に現在の配属先で設備に関わる仕事を担当し、施設における設備の重要性を再認識したことから、建築を見る視点が変わりました。施設管理は一見ハードに関わる部分のみが守備範囲であると思われがちですが、空港を利用されるお客さまを考慮したソフト面も意識しなくてはいけません。お客さまが安全に、快適に空港で過ごしていただけるようにソフトとハードの両面から空港にアプローチして、空間を構築することが必要で、それができるのが当社のいいところだと思います。

入社時に先輩社員から当社について「同じ社内でも部署が違うだけで別の会社に感じるくらい多彩な事業に取り組んでいる会社」と聞いたことが印象に残っていて、出向復帰後に自分がどの部署に配属になるのか楽しみです。大学生活で培ったデザイン思考はこの先自分の強みになると思います。その強みを活かして、将来的には事業やサービスの開発に携わりたいと考えています。当社や羽田空港がこれまで培ってきたノウハウを活かして、よりよい環境となれるよう、かつて自分がヒースロー空港で受けたインパクトを、羽田空港を利用されるお客さまに与えられるように、羽田空港にしかない価値を提供することが目標です。

ある1日のスケジュール

8:45
出社
9:00
メールチェック、スケジュール確認
10:00
書類作成
11:00
発注依頼
12:00
昼休み
13:00
メールチェック
14:00
打ち合わせ
15:00
現地調査
16:00
館内巡回
17:00
引継ぎ
17:30
退社