持続可能な社会への貢献を伝え
企業価値の向上を実現する

H.N

サステナビリティ推進室
担当業務:サステナビリティに関する情報開示、マテリアリティやKPIの策定ほか
2014年入社 文学部卒

  • 2014年

    羽田エアポートエンタープライズ出向
  • 2017年

    リテール営業部
  • 2019年

    京浜急行電鉄出向
  • 2022年~

    サステナビリティ推進室

中長期の経営計画に向けて
達成すべき目標を策定

近年、SDGsやESG(Environment:環境/Social:社会/Governance:企業統治)への社会的関心が高まってきており、当社は2022年7月にサステナビリティ推進室を新設し、私も立ち上げメンバーの一人に選ばれました。
サステナビリティと聞くと、よくわからない概念のように感じるかもしれませんが、羽田空港の旅客ターミナルを管理、運営する当社が持続可能(サステナブル)な社会の実現に向けてどのような取り組みを行っていくべきか、将来のあるべき姿の実現へ向けた方向性の決定や当社グループが行っていく取り組みを発信していくのがサステナビリティ推進室のミッションです。具体的な仕事内容としては、当社グループの長期ビジョン達成へ向けた、マテリアリティ(重要課題)やKPI(重要業績評価指標)の策定およびその管理体制を構築することで、その内容や課題解決へ向けた取り組みについて、ウェブサイトや統合報告書(財務情報と非財務情報をまとめて掲載した資料)での情報開示を通じて、当社グループのことを正しく理解・評価していただくための基盤を構築していくことが目標です。

当室における目標設定の際には、CO2削減や資源循環など非財務分野における課題に対して、社内のさまざまな部署を巻き込む必要があります。他部署を巻き込んでいくためには、“サステナビリティ”をグループ全体に関わる経営課題として認識・共有してもらうことが大切であり、それが私たちの仕事の第一歩でした。前例のない新たな業務のため苦労もありますが、それが当社の企業価値を高めて、お客さまや株主の皆さまをはじめとするステークホルダーの方々の評価につながることに大きなやりがいを感じています。

出向先でサステナビリティの担当になり
統合報告書の制作を経験

空港のような大規模施設の安心・安全を守る仕事をしたいとの思いから当社へ入社し、最初は店舗での現場経験を経てリテール部門で勤務をしておりました。その後、2019年から約3年間にわたり京浜急行電鉄の広報部門に出向し、沿線地域でのイベント等の広報活動や統合報告書の制作に携わりました。私はそれまで広報やIR(株主・投資家に向けた情報発信)の仕事を経験したことはありませんでしたが、自分自身も学びながら、統合報告書による情報発信やマテリアリティの重要性について丁寧に社内での説明を重ねました。サステナビリティに関わる課題解決の目標と計画を策定する際には、部門や立場の違いから意見が食い違うこともあるため、調整には時間を要し、苦労しました。それでも、会社全体が良い方向へ変わっていこうとする空気を感じられたのは大きな収穫でした。この経験は、現在のサステナビリティ推進室の仕事にも大いに役立っています。

当社はもともと「公共性と企業性の調和」を基本理念に掲げて事業を展開してきました。持続可能(サステナブル)な社会への貢献は、その理念の延長線上にあるといえます。例えば、環境関連の取組みとして、ターミナル内から出る雑排水や厨房排水をトイレ用の再生水として利用するなど、これまでも多くの取り組みを行っておりますが、残念ながらすべてを訴求しきれていないのが現状です。お客さまをはじめとしたステークホルダーの皆さまに、安心していただけるような企業を目指して、社内の情報を整理しお届けするのも、私たちの役割です。

公共性と企業性を軸にして
事業を通じた社会貢献を実践

サステナビリティに関する社内の情報収集を進めるにあたっては、社員一人ひとりが日常業務において当たり前に対応していることが、実はサステナビリティへ繋がっているという認識を持ってもらえるように注意しています。サステナビリティの課題を”自分ごと”にすることで、取組がより一層深化していくと感じています。持続可能な社会の実現へ向けて会社として歩んでいくためには、従業員や関係各所との協力が必要不可欠です。各部門が連携をより強化できるよう、サステナビリティ自体への理解はもちろん、各部門で既に取り組んでいる内容についての理解も必要となるため、各部署との対話や情報交換を大切に日々業務にあたっています。

近年では、財務情報だけでなく非財務情報の重要性も増すなど、企業価値を測る物差しも時代とともに変化してきました。社会や市場のトレンドを注視しながらも、「公共性と企業性の調和」という軸を見失わず、本業を通じてサステナブルな社会に貢献していくのが当社のあるべき姿であると思います。財務情報と非財務情報を連動させた管理体制を持つことで、空港ならではのサステナビリティをグループで共有し、持続的な成長と発展に向けた取組みを継続的に実施できるようにするとともに、経営の意思決定においても重要なファクターとなれるように努力していきたいと思います。

京浜急行電鉄への出向中に、子どもたち向けの職業体験を担当させていただきました。駅の構内で安全確認や構内アナウンスなど、駅係員さんの仕事を子どもたちに経験してもらうイベントです。子どもたちやご家族の皆さまはもちろん、教える駅係員の方々も生き生きとして輝いていて、事業を通じた社会貢献として感銘を受けました。毎日、たくさんの飛行機が往来する羽田空港は、多くの人の心を惹きつける場所だと思っています。次世代を担う子どもたちや航空ファンの方に希望を与え続けられるような空港になるために、上記のような取り組みなども企画し、実現していくことで企業価値向上や、羽田空港のイメージアップにつなげたいと考えています。

ある1日のスケジュール

8:45
出社
9:00
メールチェック、1日の予定を決める
10:00
室内でのミーティング
12:00
昼休み
13:00
会議に向けた資料作成
15:00
コンサル会社との打合せ
17:00
議事録作成、資料への反映
18:00
退社