2023年7月、羽田空港旅客ターミナルを運営する日本空港ビルグループのロゴマークが変わります。予測の難しいできごとが次々と起こる時代に、つねに進化の道を選べる空港でありつづけるための決意表明です。ロゴマークを変えることは、意識を変えること。積み重ねてきた信頼をますます磨き上げながら、挑戦の翼を大きく羽ばたかせます。
日本空港ビルグループが目指すのは、「人にも環境にもやさしい先進的空港」です。これまで私たちは空港を利用するあらゆる人々へ、日本ならではの緻密で丁寧な心づかいを届けてきました。しかし、社会から求められる価値観が大きく変わりつつあるいま、大切にすべきは「人への心づかい」だけではありません。自然環境や地域文化など「地球への心づかい」にまで視野を広げていきます。
古くより日本の人々に親しまれ、世界からもジャパンブルーと称えられてきた藍色。抗菌効果がある藍染を生活に取り入れてきたのは日本人の清潔感の表れと考えられており、まさに世界一クリーンな羽田空港にふさわしい色です。新しいシンボルカラー「HANEDA BLUE」は、藍色の中でも最も濃い「留紺(とめこん)」をベースに開発。濃い藍には、「深く染める=世界を豊かにする」という願いが込められています。
羽田空港は、可能性の交差点です。日本だけでなく世界中の多様な人々や文化が行き交い、かけ合わさることで、これまでなかった価値が続々と生まれてくる。そんな空港の姿をオリジナル造形の「H」で表現しました。また、直線は人へのまなざし、曲線は地球へのまなざしでもあります。2つのまなざしをクロスさせ、羽田空港だからできる未来を創造します。
未来に向かって伸びていく滑走路であり、人へのひたむきでまっすぐなまなざし。
世界へとつながる地平線であり、地球への雄大でやわらかなまなざし。また、日本の伝統文化である書の「はらい」から着想を得た躍動的な造形です。
「人にも環境にもやさしい先進的空港」を目指して、運営会社である日本空港ビルグループはこれまで以上に一丸となります。20あるグループ会社の一つひとつがもつ異なる個性を、共通の未来に向けて最大限に発揮させることで、より力強く、より高い理想へ飛翔していく。さまざまな形に躍動するロゴマークは、そんな多様性と一体感の表れです。
変化する社会や人々の価値観に対して、羽田空港だからできることは何か。その答えはきっと一つではありません。だから私たちは多様な視点をクロスさせ、これまでの空港の枠組みをこえる新たな価値創造に挑みつづけます。新たなロゴマークとともに、世界が驚くような心づかいを人へ、地球へ、そして未来へ。