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01

Haneda
Robotics Labとは

日本社会への
ロボットテクノロジーの普及と世界への発信を目指して

2020年に向け、日本はあらゆる場所でのサービス向上・利用者の満足度向上が求められる一方、労働生産人口の減少という課題を抱えています。

そこで、羽田空港ではロボット技術の活用が不可欠だと考え、政府の「改革2020」プロジェクトの取組みの一つとして、国土交通省および経済産業省との連携のもと「Haneda Robotics Lab」を開設。ロボット開発者へ空港内での実験の機会を提供するとともに、空港を利用される方にロボットを身近に感じていただきながら問題点を洗い出し、その知見を共有します。

Haneda Robotics Labは、この活動を通し日本社会へのロボットテクノロジーの普及と世界への発信に貢献することを目指します。

02

ロボット実証実験
実施概要

羽田空港
ロボット実験プロジェクト 2016

Haneda Robotics Labは、羽田空港へのロボットの導入をより加速させていくため、テーマに沿ったロボット技術を広く募集し、空港内での実験導入を行う「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2016」を始動します。

プロジェクトを通じて、さまざまな事業者や研究機関の皆さまに空港内という特殊な環境での有効性の検証やデータ収集をしていただき、より実効性の高いロボットの開発を推進いただければと考えています。

採択結果

今回「清掃ロボット」「移動支援ロボット」「案内ロボット」 の3つのテーマで募集を行い、Haneda Robotics Lab事務局が厳正に、公平に審査をした結果、下記のロボットが実証実験を実施することとなりました。

清掃ロボット

F.ROBOCLEAN
フィグラ株式会社
エフロボクリーンは、自律走行方式の業務用清掃ロボットです。各種センサーを複合的に組み合わせて、周囲環境を認識しながら自動で清掃を行います。人による清掃作業が困難な暗い場所などで使用でき、標準の仕様で1時間あたり300~650㎡(実働)の作業が可能です。Haneda Robotics Labでは、新たに追加した周囲に存在を示す大型回転灯や、メロディ機能などの実際の効果を検証しつつ、将来的に空港利用者さまが行き交う公共空間において、安全に自律走行をしつつ安心・安全に清掃作業を行うことを目標とした、初期の検証を行います。
ROBO Cleaper
中西金属工業株式会社
ROBO Cleaperは、最新のマッピング技術により周囲の状況を判断しながら安全走行する、自動床洗浄ロボットです。障害物を自動で回避しながら広域清掃が可能です。また、機体が円筒形のため壁から20cmの位置まで清掃できます。Haneda Robotics Labでは、空港内の洗浄作業について、人による機械操作と比べてROBO Cleaper の洗浄面積、時間、洗浄・磨きの品質といった視点から効率化の度合いを確認します。また、将来的にROBO Cleaperが多数の空港利用者さまが行き交う公共空間において、安全に自律走行をしつつ清掃作業を行うことを目標とした、初期の検証を行います。
SE-500iXⅡ
アマノ株式会社
SE-500iXⅡは、無人で床面を洗浄(水洗い)できる自律走行方式のロボット床面洗浄機です。あらかじめ手動操作した作業を記憶させると、同じ作業を自動運転で再現することができます。Haneda Robotics Labでは、空港内の洗浄作業と磨き作業について、人による機械操作と比べたSE-500iXⅡの洗浄面積、時間、洗浄・磨きの品質といった視点から効率化の度合いを確認します。また、将来的にSE-500iXⅡが多数の空港利用者さまが行き交う公共空間において、安全に自律走行をしつつ清掃作業を行うことを目標とした、初期の検証を行います。
Windowmate
NGP-FOTEC株式会社
windowmateは、2台の機械で窓をはさみ、自動で拭き掃除を行う窓拭きロボットです。2台の機械には永久磁石(ネオジム磁石)を内蔵しており、電源が切れても落下しない設計になっています。Haneda Robotics Labでは、まずはターミナルビル内の室内空間におけるガラス面の清掃作業が安全かつ効果的に行えるかを検証します。また、安全性が十分に検証された場合、ターミナルビルの外面、高所作業などについても対応可能であるか初期の検証を行います。将来的にはこれまで人が行っていた危険を伴う高所作業などの一部をロボットが行う日が来るかもしれません。

移動支援ロボット

CarriRo
株式会社ZMP
CarriRo(キャリロ)は、作業員の負荷を軽減するドライブモード、作業員を自動で追尾するカルガモモードを搭載した台車型物流支援ロボットです。Haneda Robotics Labでは、まずは空港従業員の業務活用として、物販店舗への商品搬入作業やその他業務への用途価値検証を行います。また、将来的に空港利用者さまのお荷物の搬送補助などへの活用も視野に入れた初期の検証を行います。
INMOTION R1EX
株式会社A.M.Y.クリエイティブ
INMOTION R1EXは、自走式バランスコントロールテクノロジーを搭載し、搭乗者の動きを的確に検知し、いつでもバランスを保てるパーソナルモビリティです。最先端のモニタリングソフトウェアが異常動作発生時にはゆっくりと減速させ、停止させます。また、自動衝撃検知センサーの搭載により、障害物に衝突など、一定以上の衝撃を検知すると、自動的に停止します。Haneda Robotics Labでは、多数の空港利用者さまの行き交う公共空間において、まずは空港従業員の業務活用についての周囲への安全性、用途価値検証を行い、将来的に空港利用者様の安全かつ便利なご利用を目標とした初期の検証を行います。
TUG
株式会社匠
TUGは自律型搬送ロボットです。高度なセンシング技術を駆使した高い機動性と安全性を兼ね備えており、広いフロアを自由に行き来できます。TUGには2種類のタイプがあり、ボックスタイプは指紋認証やID・パスワード認証で扉の開閉を制限できるため、現在は米国の病院などで薬品や検体の搬送に利用されており、リフタタイプは給食、リネン、廃棄物搬送に利用されています。 Haneda Robotics Labでは、まずは空港従業員の業務活用として、多数の空港利用者さまが行き交う公共空間での物販店舗への商品搬入作業や、その他業務への用途価値検証を行います。また、将来的に空港利用者さまのお荷物の搬送補助などへの活用も視野に入れた初期の検証を行います。
UNI-CUBβ
本田技研工業株式会社
UNI-CUBβは、身体を傾け重心移動するだけで、人の歩行のようにさまざまな方向に進むことができるパーソナルモビリティです。両手を自由に使え肩幅に収まるコンパクトサイズなので、人が行き交う空間との親和性が高く、着座式で足をすぐ床につくことができ、安心して安全に利用できます。Haneda Robotics Labでは、空港従業員の業務活用と、空港利用者さまの移動手段としての安全かつ便利なご利用と、用途価値を創り出すことを目標とした検証を行います。
WHILL NEXT
WHILL株式会社
WHILL NEXTは、デザイン性に優れ、全方位タイヤ(前輪タイヤ)による小回り、ソフトウェアによる遠隔操作・電子ロックなどができるといった特長を持つパーソナルモビリティWHILL Model Aに、新たに障害物を検知して自動停止機能を搭載させた製品です。 Haneda Robotics Labでは、まずは空港従業員の業務活用についての周囲への安全性、用途価値検証を行い、将来的に空港利用者様の安全且つ便利なご利用を目標とした初期の検証を行います。

案内ロボット

Airport Concierge CAIBA
株式会社インディ・アソシエイツ
CAIBA(カイバ)は遠隔操作型ロボットです。インターネット接続されたロボットは、遠隔地でも操縦者の動きを正確にトレースし、まるで操縦者の分身のように振る舞うことができます。Haneda Robotics Labでは、CAIBA自身がお客様を目的地までご案内するなどの業務が的確に行えるかを検証します。これらの用途価値検証を行うことで、将来的に様々な空港従業員(在宅勤務、高齢者、身体障害者等)が広く空港業務に従事し続けられる環境を創出することや、専門性の高いご案内業務にひとりの従業員がより長く従事することによるスキルの向上によるお客様利便の向上について、初期の検証を行います。
Double2
BRULE Inc.
Double2は、インターネット経由でビデオ通話を行いながら、遠隔地から自由に操作できるテレプレゼンスロボットです。テレプレゼンスとは、通常のテレビ電話とは違い、まるで相手が自分の側にいるような(存在感の投影)体験ができる技術です。Haneda Robotics Labでは、多数の空港利用者さまが行き交う公共空間において、Double2がお客さまを目的地まで安全にご案内することができるか、初期の検証をします。これらの用途価値検証を行うことで、将来的にさまざまな空港従業員(在宅勤務、高齢者、身体障害者等)が広く空港業務に従事し続けられる環境を創出し、また、ひとりの従業員が専門性の高い案内業務により長く従事しスキルアップすることでお客さまの利便性向上を目指すべく、実験を行います。
EMIEW3
株式会社 日立製作所
EMIEW3は、公共スペースや商業施設でサポートを必要とするお客さまのもとに自ら移動し、接客・案内などのサービスを提供するヒューマノイドロボットです。Haneda Robotics Labでは、EMIEW3の持つ機能の中で多言語対話機能を活用し、お客さまへの店舗・施設などの情報案内を行います。多様なお客さまに合わせたサービス品質の向上、案内方法の最適化に向けた実験をします。
MINARAI
株式会社Nextremer
MINARAIは高度な自然言語処理機能を有するAI活用の対話システムで、ロボットやデジタルサイネージ、タブレットなど様々なデバイスに搭載が可能です。コンセプトは「AIと人との協業」、AIと人との会話が破たんした際はオペレーターに会話を引き継ぎ、対話の継続を可能にするとともに人間同士の会話パターンをAIが学習する事で、より高度な対話を実現する仕組みを備えています。Haneda Robotics Labでは、 MINARAIをデジタルサイネージに搭載し、空港利用者様向けに音声と画像で空港施設等のご案内を実施します。また、多数の利用者様が行き交う公共空間において、MINARAIの音声認識システム等が的確かつ確実に機能すると検証できた場合、次のステップとして対話破たん時のチャットや遠隔ビデオ対応による、AIと人間の業務連携についての検証も実施します。
Pepper
ソフトバンクロボティクス株式会社
Pepperは、センサーで感知したデータを元に自律的に動くことのできるロボットです。人とのインタラクティブなコミュニケーションの実現により、豊かな接客体験を提供することができます。Haneda Robotics Labでは、日・英・中の3ヶ国語で、空港利用者さまに空港施設を案内します。また、多数の空港利用者さまが行き交う公共空間においてPepperが的確かつ確実に基本業務を行うことができた場合、その先の検証としてPepperのみで対応できないお問い合わせに対して、人によるPepperの遠隔操作で応対するなどの新たなサービスの検証も行います。
SQ-1H
SEQSENSE株式会社
SQ-1Hは、特殊なレーザーセンサー(特許出願中)と高度な人工知能を搭載した案内業務も可能な警備ロボットです。昼夜を問わず、高度なセンシング技術により周辺環境を正確に把握しつつ、落し物や不審物などの環境の変化を敏感に認識し、対応します。また、その可愛らしい見た目でお子さまやお年寄りにも威圧感を与えず、日常環境に溶け込んだ運用が可能です。Haneda Robotics Labでは、 SQ-1Hが、空港利用者さま向けに空港施設のご案内を実施します。また、多数の空港利用者さまが行き交う公共空間において、SQ-1Hが的確に基本業務を行うことができた場合、SQ-1H のAR(拡張現実)機能を活用したより効果的な施設案内などについて、初期の検証を行います。
Reborg-X
ALSOK 綜合警備保障株式会社
リボーグXは、自律走行方式の警備・案内ロボットです。案内や警備を効率化するだけでなく、専属スタッフの配置が不要という高い信頼性で、案内や警備以外にもアトラクション用途など新たな活用事例を重ね、全国で9台が導入されています。また、安全を最優先にした設計で、人や障害物に接近した場合に自動で停止する衝突回避機能により、2015年の販売開始から無事故の実績があります。Haneda Robotics Labでは、 多数の空港利用者さまが行き交う公共空間において、自律走行の安全性を維持したまま、タッチパネルや音声を使用した案内によりお客さまにリボーグXを実際にどの程度利用していただけるかを検証します。将来的には案内をしつつ警備も行えるロボットとして、空港などの公共空間で活用されることを目指しています。
RoBoHoN
シャープ株式会社
RoBoHoN(ロボホン)は小型で手軽に携帯できる、世界初のモバイル型ロボット電話です。Haneda Robotics Labでは、RoBoHoNが空港内の案内を行います。羽田空港を利用するお客さまの音声での質問に、RoBoHoNが身振りや映像を交えてお答えします。今回の実験では、話し声や構内のアナウンスなど騒音の多い環境の中でどれだけ音声認識ができるか、お客さまの質問を理解して適切な応対ができるかなどを検証します。

展示ブース

羽田空港第2旅客ターミナル時計台6付近にて、実証実験プロジェクト 2016 採択ロボットのパネル展示を行っております。

 

 

 

 

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03

公募について

公募概要

平成28年9月20日から平成28年10月13日までの期間、公募を行いました。

募集テーマ

今回募集するテーマは「清掃ロボット」「移動支援ロボット」「案内ロボット」 の3つ。このいずれかの機能を有する優れたロボット技術を募集します。

空港利用者にとって安全・安心。便利であることを前提に、空港従業員がより健康的にいきいきと働きやすい環境を創出でき、実際に配備可能と判断できるロボットをHaneda Robotics Lab事務局が厳正に、公平に審査します。

※募集するテーマに沿わないロボットについても、実現性・導入効果・将来性などが見込まれるロボットであれば提案を受け付けます。

1.案内ロボット

羽田空港において、施設情報の提供や目的地の案内を行うすべてのロボットを対象とします。

収集したデータを店舗や交通機関の運営に活かし、より優れた顧客サービスに繫げるため、コンシェルジェの補完だけでなく、ユーザエクスペリエンスを損なわない方法でお客さまの属性情報、チケット情報、問い合わせ内容、その他センサ類により取得されたデータなど、を安全に収集・保管できる機能を実装、または将来的に付与可能であることが望ましいと考えています。

※なお、現在、日本空港ビルデング株式会社が保持している施設内の情報・マップ等は要望に応じて提供します。

羽田空港での
案内業務についてのご紹介

羽田空港国内線第1・第2旅客ターミナルには、案内カウンターが12箇所あります(第1旅客ターミナル6箇所、第2旅客ターミナル6箇所)。また、「エアポートコンシェルジェ」と呼ばれる案内スタッフが出発、到着階等の店舗やエスカレーター前などを巡回し、お客さまのご案内を行っています。この他にも、第1旅客ターミナルにはインフォメーションセンターと呼ばれる電話対応の総合案内もあります。羽田空港国内線旅客ターミナルは、面積も広く、様々なお客さまにご利用いただいており、案内業務は当社の業務の中でも最も重要な業務のひとつです。羽田空港の案内業務について、現場スタッフへのインタビューをもとにご紹介します。

案内業務概要

案内カウンターは設置場所によってその業務内容が異なります。案内カウンターではお客さまのご案内以外にも、旅行保険の販売やJRやバス乗車券の販売も行っているため、設置している案内所によってスタッフの人数や営業時間も異なります。

出発階の案内カウンターは、出発便にあわせて朝5時30分から夜8時まで営業し、各カウンターで1時間あたり平均30人、1日で約500人のお客さまをご案内しています。また、到着階の案内カウンターでは、バス乗車券を販売していることから、他の案内所に比べて混雑することが多く、混雑のピーク時間帯では、1時間に200人以上、1日約2,500人のお客さまを接客しています。空港という特性から、海外からのお客さまの対応もあります。特に、英語、中国語、韓国語での問い合わせが多く、英語以外の外国語については翻訳アプリなどを活用しながら接客しています。

お問い合わせいただく内容については、日本人のお客さまについては「航空会社の搭乗手続きに関する内容」、「搭乗ゲートの場所」、「ターミナル間の移動方法」、「喫煙所の場所」が多いほか、空港内の店舗で扱っている商品についての問い合わせが多く寄せられます。海外からのお客さまからは、「ご利用ターミナル」、「市内へのアクセス方法」のお問い合わせが多く、館内の施設等については、エアポートコンシェルジェがお客さまをご案内しています。

効率化のための工夫

案内業務では、タブレットを活用することでお客さまのお時間を無駄にしないように案内の効率化を進めています。施設に関する問い合わせにはスタッフによるご案内が可能ですが、細かなお問い合わせになると、案内スタッフ全員が共有しているタブレットで、クラウド上の資料を検索するほか、当社の資料でわからない情報はインターネットで調べることもあります。

また、英語以外の外国語には通訳アプリ、耳の不自由な方には筆談ができるアプリを利用してご案内しています。また、当社の案内所独自のアプリを導入し、迷子などの呼び出し放送は、タブレット上のアプリからインフォメーションセンターに情報を送信する仕組みとなっています。この他にも、緊急連絡アプリを導入しており、緊急を要する内容や店舗、ATMの休店情報など、案内スタッフ全員が情報共有できるようにしています。

ロボット導入に期待すること

案内所業務は、お客さまからの問い合わせだけではなく旅行保険販売やチケット手配、電話での問い合わせ対応など、業務が多岐にわたるため、現状では、お客さまをお待たせしてしまうことがあります。特に案内カウンターが混み合っている時間帯などに、道案内などの応対をロボットが行うことができれば、お客さまの利便性が向上し、羽田空港の案内業務の「質」をさらに向上できると考えています。なお、ご案内のために必要となる言語は日本語の他、英語、中国語、韓国語で対応できることが求められます。

2.移動支援ロボット

羽田空港内において、お客さま、従業員、警備員の移動を支援する安全性の高いパーソナルモビリティロボットを対象とします。

移動を支援するだけでなく、移動先から自動回収で所定の位置に戻れる、出発ゲートまで自動走行するなど、効率的な運用を実現できるような機能を実装、または将来的に付与可能であることが望ましいと考えています。

羽田空港での
移動支援業務についてのご紹介

敷地が広大な羽田空港では、お客さまの移動はもちろん、羽田空港で働くスタッフにとっても、「移動」が大きな負荷となってしまっているという問題があります。空港内の移動方法については、現在もさまざまな対策が検討されています。羽田空港における移動について、現場スタッフのインタビューをもとにご紹介します。

空港内の移動

お客さまの移動の支援という点では、現在はエレベーター、エスカレーター、動く歩道といった搬送機器に頼っています。ゲート間の移動など、距離のある移動が発生する箇所では、動く歩道で移動できるようにレイアウトが工夫されています。また、一部の航空会社さまが電動カートサービスを展開しています。

ロボット/モビリティ導入に期待すること

何より大切なのはまず安全性です。誰でも簡単に操作でき、衝突防止などの機構がついていること。混雑時のロビーでも使用できるように、サイズや小回りが利きやすいという点も重要になります。オペレーションの観点から、自動で回収が行われることも、必要な要素となります。現状でも動く歩道がご利用いただけますが、小さなお子さまやご年配のお客さまの転倒が心配されます。また、メンテナンスなどの維持管理にコストがかかっていますので、これらに代わる安全なモビリティが導入されれば、サービスの向上とコストの改善にも直結し、非常に重宝されると思います。

また、お客さまの移動だけでなく、空港スタッフの移動も課題のひとつです。特に閉館後、防災・防犯のために館内を巡回して、搬送機器、消火設備、店舗の安全点検、トイレや授乳室などにお客さまが残っていないかなどのチェックを行っていますが、空港の広さからすべての巡回にかなりの時間がかかり、スタッフの負荷も大きくなってしまっています。モビリティの導入によってその負荷が軽減されることで、質の高い巡回警備が可能となると思われます。

3.清掃ロボット

羽田空港内の床や窓の拭き掃除、掃き掃除など、清掃に関わるすべてのロボットを対象とします。

旅客ターミナル全体の汚れの傾向を把握し、清掃作業の効率的運用とターミナルの清潔さ維持を目指すために、 清掃作業を代替するだけでなく、作業上のあらゆるデータを収集する機能を実装、または将来的に付与可能であり、取得したデータを必要に応じて変更できるような柔軟な仕組みをもつものが望ましいと考えています。

羽田空港での
清掃業務についてのご紹介

羽田空港の国内線旅客ターミナルおよび国際線旅客ターミナルは、英国のSKYTRAX社が実施する国際空港評価において、2016年の国内線空港総合評価部門で4年連続世界第1位、また、空港の清潔さなどを評価する部門で、世界第1位となりました。「世界一きれいな空港」を維持するための工夫や清掃スタッフが努力を重ねているポイントを、現場スタッフへのインタビューをもとにご紹介します。

清掃業務概要

羽田空港第1旅客ターミナル、第2旅客ターミナルを担当する清掃スタッフは700人以上。1日平均300人ほどのスタッフが清掃作業を行っています。各スタッフは朝5時から夜12時までの開館時間の間、日常清掃と呼ばれる作業を担当エリアで行います。日常的な清掃はもちろん、常に巡回スタッフが汚れを確認し汚れている箇所を発見したら清掃センターに連絡を入れ、すぐに該当エリアの清掃スタッフによるスポット清掃が行われます。

効率化のための工夫

清掃スタッフは、報告から清掃完了までを15分以内で行うことを目標にしています。そのため空港のバックヤードのあらゆる場所に掃除道具がまとめられたカートが設置されており、最寄りの場所からすぐに道具をピックアップできるようになっています。決められた巡回清掃だけでなく、イレギュラーな汚れにも即時対応できる体制がつくられているのです。

また、道具についても清掃箇所や素材によって整備されています。さまざまな汚れに対応できるのはもちろん、トイレのふきんだけでも鏡は青、便器は黄色、洗面台はピンクという具合に、清掃する場所によって布の色や柄の色で細かく分類されています。

このように、効率を高めるためにシステマチックに管理されている部分もあれば、スタッフの繊細な気遣いが求められる側面もあります。例えばトイレの清掃は特に気を使う箇所です。お客さまがいる中を清掃スタッフが入っていくことになるので、入るタイミング、入り方などによってお客さまが不快な思いをしないよう配慮しています。

また、空港内ではお客さまから道を尋ねられることも多いので、各施設の場所などはご案内できるようにしています。尋ねられる場所としては「喫煙所」「展望デッキ」「ATM」が多いようです。

ロボット導入に期待すること

現在、基本的にすべての清掃作業は人の手によって行われていますが、清掃スタッフの人数にも限りがあります。扉やガラスなどについた指紋の清掃や、高い場所や壁面の清掃、空港で大きな面積を占めるガラス面の清掃、夜間の清掃などは、日常の清掃業務だけではなかなか対応しきれません。こうした場面でロボットが活躍することで、羽田空港全体の清掃の質をさらに向上できると考えています。

応募方法/条件など

詳しくはこちらのファイルをご確認ください(.zipファイル)

事業者・開発者向け説明会(終了いたしました)

2016年9月30日(金)に行われた事業者・開発者向け説明会のスライド資料と、
当日行われたQ&Aの内容をまとめたものを以下に公開いたします。

04

Haneda Robotics Lab
問い合わせ先

日本空港ビルデング株式会社
Japan Airport Terminal Co.,Ltd.

住所: 〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-3-2 第1旅客ターミナルビル
e-mail: haneda_robolab@jat-co.com

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